日立のドラム式洗濯機の購入を検討している方が気になるのは、電気代ではないでしょうか?
この記事を読むことで、以下のことがわかります
- 「洗濯のみ」「洗濯+乾燥」の電気料金(実際に計測した数字)
- どういう人におすすめな家電なのか
- よくある疑問への経験談からの回答
家に日立のドラム式洗濯機(ビッグドラム)がある筆者が、実際の3年間の使用経験をもとに執筆しています。
毎日使う家電なので、後悔のない選択をしたいですね!
日立ドラム式洗濯機の電気代を実際に計測
電気代の計測に使った家電
使用したのは、以下の機器です。スイッチボットシリーズで初めて電気代を計測できるようになった、プラグミニです。
「プラグ」とは若干機能が異なっている「プラグミニ」の方です。
洗濯のみの電気代は1回あたり4円
洗濯のみだとほとんど電気を使いません。ナイアガラ洗浄の場合も実測しましたが、電気代は変わりませんでした。
もちろん水道代は変わりますが、乾燥機能はあまり使わない人にとっては朗報ですね。
お風呂の残り湯を使う家庭であれば、水道代ももっと節約できるので、洗濯にかかるお金はほぼ0円です。
洗濯+乾燥の電気代は1回あたり52円
乾燥機はやはり電気代がかなりかかります。
うちは基本的に毎日2回回しているので、1日100円くらいです。高いと思われる方も多いと思いますが、コインランドリーと変わりません。
洗濯物を干す手間が完全になくなったので、私はこの金額とても安いと思います。
ヒーター式(ヒートリサイクル式)の電気代は高くなる傾向
ヒートポンプ式の乾燥機と比べると、やはり高くなる傾向にあるようです。
ヒートポンプ式の乾燥機(他社メーカーは基本的にヒートポンプ式が多い)にすれば、電気代をもっと下げることができるので、かなりお得です。
他サイトでは、約半分くらいの電気代という結果が出ていますね。
乾燥にかかる電気代はヒーター乾燥タイプのものが56.17円、ヒートポンプ乾燥タイプのものが25.73円と、ヒートポンプ乾燥のほうが安いんです。
https://enechange.jp/articles/cost-washer_dryer
電気代を考えるなら、ヒートポンプ式はとてもおすすめです。
ヒーター式の乾燥機は季節で変わる電気代?
日立のドラム式洗濯機の電気代は、夏と冬で変わっていることがわかりました。(数日間、計測した平均をとっています)
- 夏(今回):52円
- 冬(昨年):40円
1回あたり12円も違います。その理由として、夏と冬で空気中に含まれる水分の多さによる違いから来ている、というのが私の予想です。
一応、理系の私が考える理由は以下に書いてますが、数字にアレルギーがある人は見ないことをおすすめします。。。
乾燥機の流れはこうです。
- 外気を吸い込み、暖めた上で庫内に送り込む
- 庫内では、衣服の水分が蒸発し、庫内の空気中の水分量が増える
- 水分量が増えた空気を庫外に出す
- その空気を外に捨てる前に冷やすことで、空気中の水分を水にして、排水溝に捨てる
- 外に捨てる空気は冷えているし、湿度も低くなっている
この流れを踏まえた上で、3の水分量が増えた空気を庫外に出すときに「湿度で制御している」のではないかと思っています。「庫内の温度を〇〇℃まで上げる」といった制御ではなく、です。
そもそも、「30℃における湿度50%」と「10℃における湿度50%」では、空気中に含まれる水分量が異なっており、「30℃における湿度50%」の方が水分量が多いです。
つまり、庫内の絶対湿度を〇〇%に保つ、といった制御でやっているのではないか、ということです。
そうすることで、効率よく衣服を乾燥させることができます。乾燥するかどうかは、温度だけではなく、湿度が大きく影響しているためです。
したがって、絶対湿度の低い冬の方が、庫内の温度上昇を低く抑えることができ、結果的に電気代が安くなっているのではないか、というのが持論です。(間違っていたらコメントください)
何はともあれ、電気代は目安でしかなく、使う状況によっても大きく変わるので、参考までにしてみてください。
日立ドラム式洗濯機がおすすめな人・そうじゃない人
日立ドラム式洗濯機がおススメな人・メリット
- すすぎにこだわりたい人
- 乾燥の時間を短くしたい人
- フィルターのお手入れが面倒な人(最新機種)
- 洗剤の自動投入機能を使いたい人
すすぎにこだわりたい人
日立の最大のおススメポイントの一つである「ナイアガラ洗浄」があります。
すすぎというのは、洗濯の工程の中で最も重要といっても過言ではありません。
様々なメディアに出演している“洗濯王子”の言葉を引用すると、
部屋干し臭がするのは、普段の洗濯で落としきれていない汚れが残っているから
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4bce00756fbc765240a928127f3005c48b36ed4
上記の言葉を後押ししてくれるのが、「ナイアガラ洗浄」なのです。
私たち家族も、ナイアガラ洗浄した洗濯物と、通常のすすぎ1回の洗濯物を比べた時は、信じられない違いに驚きでした。
乾燥の時間を短くしたい人
日立のドラム式洗濯機についている乾燥機は、ヒーター式と呼ばれるものです。
ヒーターで暖めた空気を送り込んで、高温で乾燥させるので、乾燥時間が短くなります。
さらに、洗濯機に搭載のAIが洗濯物の湿度から、自動で乾燥時間を調整してくれるので、乾燥時間は短く終わることも頻繁にあります。
フィルターのお手入れが面倒な人
日立のドラム式洗濯機の最新モデルは、乾燥フィルターがなくなりました。
乾燥機というのは、基本的にフィルターがあり、その掃除を毎回行う必要があります。
この掃除って、実は結構面倒なんです。乾燥機で洗濯物を干す作業が消えたのに、掃除の手間が増えるのか、と少しがっかりします。
しかし、日立のドラム式洗濯機の最新モデルは、その手間すら必要ありません。
私は1世代前なので、フィルターレスの最新モデルが羨ましくて仕方がありません。
洗剤の自動投入機能を使いたい人
日立のドラム式洗濯機は洗剤・柔軟剤の自動投入機能がついています。
最新の洗濯機には付いていることが多い機能ですが、もちろんついています。
1度経験するとやめられない機能なので、おススメです。
日立ドラム式洗濯機を購入すべきでない人・デメリット
- アプリと洗濯機を連携させて便利に使いたい人
- 電気代を安くしたい人
アプリと洗濯機を連携させて便利に使いたい人
日立の洗濯機のアプリは実際に使用しましたが、すぐに使わなくなりました。
洗濯が終わったことを通知してくれるのは助かりますが、それ以上は特に嬉しくありません。
洗濯コースにAI機能も付いていますが、変化もわかりづらく必要性を感じることはほぼありませんでした。
便利なスマホ連動を期待している人にとっては、おススメできません。
電気代を安くしたい人
日立のドラム式洗濯機は、ヒーター式ですが、最近の乾燥機は、ヒートポンプ式とよばれる省エネ性能の高い方式を利用しているものが多いです。
ヒートポンプ式とヒーター式を比較すると以下のようになります。
- 電気代が安いのは、ヒートポンプ式
- 初期費用が安いのは、ヒーター式
日立が採用しているのは、ヒーター式(正確にはヒートリサイクル式)なので、電気代は高くなる傾向にあります。
「乾燥機を1日に何回も回すと電気代が気になる」という人にとっては、あまりおススメできません。
ただ、ヒーター式の中では電気代は安いヒートリサイクル式ですので、ヒーター式にこだわりがある人にとっては、選択肢に上がってくるでしょう。
日立ドラム式洗濯機のよくある疑問
日立ドラム式洗濯機を使った洗濯物は臭い?
基本的に臭いと感じることはありません。
ただ、乾燥が終わって、ふたを開けずにしばらく放置していたりすると、臭いと感じることはあります。
しかし、ネット上には「臭い」という口コミが散見されます。その理由として、日立独自の「ヒートリサイクル式の乾燥方法」が原因のよう。
- ヒートリサイクル式は、排気を排水溝に捨てている
- 排水溝の臭いが逆流して、洗濯物が(もしくは部屋内も)臭くなっている
つまり、洗濯機の排水ホースがつながっている排水溝が臭いかどうか、で洗濯物が臭くなるかどうかが決まっているようです。
幸い、うちの洗濯物は、ほとんど臭くありませんし、複数人の知人も日立のドラム式洗濯機を使っていますが、臭いというのは聞いたことがありません。ただ、おうちの排水溝の状態によっては臭くなってしまうかもしれません。
日立ドラム式洗濯機は音が大きい?
日立のドラム式洗濯機は、特に音が大きいということはありません。標準といえるでしょう。
ナイアガラ洗浄の時も大量の水を使ってうるさそうと思うかもしれませんが、お風呂場のシャワーの音と変わらないくらいなので、大した音ではありません。
最もうるさいのは、脱水か乾燥の時です。洗濯物の量が多ければ多いほど、音は大きくなります。
日立ドラム式洗濯機はフィルターの掃除が大変?
日立のドラム式洗濯機の旧モデルまでは、掃除がかなり面倒です。新モデルは、かなり楽になっています。
旧モデルの場合、糸くずフィルター(洗濯時)と乾燥フィルターの両方のほこりを毎回掃除する必要があり、かなり面倒です。
しかし、今から購入を検討している人は、新モデルが多いでしょう。
新モデルは、「らくメンテ」とアピールしているように、フィルターの掃除が月1回でよくなりました。正直、かなり魅力的だと思います。
旧モデルも安くなっているかもしれませんが、新モデルを私はおススメします。
日立ドラム式洗濯機はエラー・故障が多い?
我が家の日立のドラム式洗濯機は、2年間使用して一度も故障はありません。ネット上でも故障が多い内容の口コミは少ないです。
ただ、同じエラーが何度か出たことがあります。そのエラーの内容は「洗濯物が偏りすぎて、脱水ができない」でした。
布団のシーツや、Yogiboのカバーなど、大きな洗濯物を1つのみで洗うときによく起こるようです。
大きな洗濯物が一つだけだと遠心力が偏りすぎて危険になるので、エラーで止めているのでしょう。
これは確かに説明書にも書いてある内容なので、こちら側のせいで、日立のドラム式洗濯機のせいではありません。
正しく使えば、エラーや故障が多い機種ではありません。
日立ドラム式洗濯機の乾燥機は乾かない?
日立のドラム式洗濯機は乾きます。むしろ、とても乾く方です。
その理由はやはり、乾燥機がヒーター式を採用しているためです。
ヒートポンプ式の乾燥機は、省エネなものの、洗濯物を入れすぎると乾かないことが頻繁にあるようです。もちろん入れすぎている人が悪いのですが、入れたくなる気持ちもわかります。
日立のドラム式洗濯機も洗濯物を詰めこみすぎるとさすがに部分的に乾かないことがありますが、基本的に乾きます。
洗濯乾燥機で、乾かないことに悩んでいる人にとっては、おススメできます。
日立ドラム式洗濯機のメリット・デメリット
日立ドラム式洗濯機のメリット
- ナイアガラ洗浄が洗濯物の部屋干し臭、生乾き臭の改善に最適
- ヒーター式なので乾燥機能がしっかりしている
- 乾燥機で面倒なフィルターのお手入れが月に1回で済む
日立ドラム式洗濯機のデメリット
- 乾燥時の電気代が高くなる傾向にある
- 臭いが発生する可能性がある(私の周辺には臭いという人はいないが、ネット上には散見)
まとめ
日立のドラム式洗濯機は、買ってよかった家電ランキング上位に入ります。
今や生活になくてはならない存在となっています。
唯一のデメリットだと思っていたフィルターのお手入れが、新モデルでは必要ないので、すぐにでも買い換えたいくらいです。(まだ購入して2年・・・)
洗濯機は毎日使う物なので、後悔のない選択をできるよう、このページが少しでも参考になれば幸いです。