楽天証券に謎の預り金なるものが蓄積されていっていました。その正体は「成行注文」特有のものでした。
成行注文とは、株式を直接取り引きする現物取引の場合に使用する「注文方法」の一種です。つみたてNISAやiDeCoでは、「投資信託」を「定期的に」注文、購入することになるので、関係ありません。
私は今までSBI証券で取引していたのですが、訳あって最近は楽天証券で株式を取引する機会が何度かありました。
その際に、「ん？なんでだ？」という現象が発生しました。
株式取引の時に購入金額より遥かに高い金額が引かれる現象発生
楽天証券と楽天銀行を繋いで、マネーブリッジを利用して、株式の取引をしております。
マネーブリッジとは、「楽天銀行と楽天証券とを簡単につなげることのできる預金の仕組み」のことです。
詳しくは、楽天証券ホームページをご覧ください。（参考：マネーブリッジとは？）
そのため、楽天銀行に現金がある状態で、楽天証券にお金を移すことなく、楽天証券で株式を取引していました。
楽天銀行の取引明細を見ると、楽天証券から自動でお金が行ったり来たりしていることがわかります。
約定金額の5〜6万円多く引かれている
26万円くらいの株を成行で注文し、即時に、26万円くらいで約定しました。
しかしある日、楽天銀行の明細を見た妻が、
「楽天証券から31万円くらいひかれてたけど、何の株買ったの？」
と聞いてきました。ん？自分が買ったのは２６万円くらいだったけどなあ、と思いつつ、後でゆっくり楽天証券側の取引明細も含めて見てみることにしました。
その原因は成行注文だった
楽天証券の明細を見ると、しっかり２６万円で株式の取引がされていました。とりあえず一安心です。しかし、楽天銀行からは３１万引かれており、自分たちのお金が多く引かれていることに変わりはありません。
不思議に思って、いろいろ調べていたところ、どうやら成行注文が原因だということがわかりました。
そもそも成行注文とは
株式の注文には、大きく以下の２つがあります。
- 指値注文
- 成行注文
指値注文は、値を指定して注文する方法です。現在、１０００円だけど、「９８０円まで下がったらこの株欲しいなあ」そういう時に「９８０円なら買う！」と注文する方法です。
逆に、成行注文は、「今すぐこの株がほしい！」という時の注文方法です。指値注文よりも優先して、取引することができるため、急騰時や急落時は、リスクを最小限に抑えることができます。
ただ、いくらで取引が成立するか分からないリスクもあります。
このリスクこそが楽天証券の預り金の正体でした。
成行注文であり得る最高値のお金引かれる
楽天銀行からは、成行注文であり得る最高値のお金（株式のストップ高の値段）が引かれるということがわかりました。株式には、投資家保護のため、一日の最高上がり幅、最低下がり幅が決まっています。
ストップ高・ストップ安は基準値段から上下約15％～30％となっています
https://www.bridge-salon.jp/toushi/limitup-limitdown/
実際に、私が買った株式のストップ高くらいのパーセンテージなのがわかります。
お金の流れとしては
- 成行注文をする
- ストップ高の値段でお金が証券に移動する
- 株式取引（約定）される
- 証券に移動した金額との差額が預り金として貯められる
結局、預り金は楽天銀行にいつ戻るの？
楽天証券内のホームページには、以下のような記載があります。
楽天証券口座の預り金が毎営業日の夜間（22：00ごろ）に、楽天銀行の口座へ自動的に出金されるサービスです。受渡が到来していない商品の売却代金や信用保証金は、自動出金の対象とはなりません。また、楽天証券の口座に一定金額の資金を残し、超過する金額を自動出金する設定も可能です。
https://help.rakuten-bank.net/faq/show/10831?category_id=87&site_domain=individual
と書いてあるものの、実際そうではないこともあります。
私の経験として、基本的に自動で翌日には楽天銀行に戻ってきます。ただ、たまに預り金のまま残っていることもありますし、残ったままだったという記事もいくつか見ました。
そのため、株取引する方は、思いたった時に、預り金を気にかけるくらいでちょうどいいと思います。
実際のお金の入出金は、電子交付される取引明細を見ると、手数料から源泉徴収税額など詳細に見ることができるので、それを確認するのがいいと思います。
それ以上のお金もそれ以下のお金も取られていることはありません。
まとめ
楽天証券で引かれている謎の金額について、原因がわかってスッキリしました。
基本的に大型株が一定水準に達したら、成行注文しているような株の取引しかしていないので、このようなことが多発します。
株式の取引は、毎日記録するだけで、どんどん改善できます。ダイエットの時の体重管理と同じですね。まずは見える化。
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